会長挨拶
- 第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会
会長森山啓司
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面頸部機能再建学講座 顎顔面矯正学分野)
この度、第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会の開催を担当させていただくことになりました。大役を仰せつかりましたことを大変光栄に存じますとともに、重責に身が引き締まる思いがしております。東京医科歯科大学
大学院医歯学総合研究科
顎顔面矯正学分野(旧 歯科矯正学第二講座)が本会を担当させていただきますのは、第11回(1987年 黒田敬之 会長)、第29回(2005年 大山紀美栄
会長)に続き3度目となりますが、皆様のご指導を賜りながら、教室員ともども全力を挙げて取り組んでいく所存です。何かと至らぬ点があるかと思いますが、ご理解とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、今回の学術集会のテーマは、「口蓋裂の臨床・研究の現在と未来を俯瞰する」とさせていただきました。チーム医療を基盤とした一貫治療の目指すべきゴールはどこにあるのか、また、急速な科学技術の進歩により診断・治療はどのように変わろうとしているのか、といった課題を念頭に置きつつ、多職種の専門家で構成される本学会の特色を活かしながら、全人的視点で口唇裂・口蓋裂患者のより良い医療のあり方を考える機会になればと願っております。
特別講演には、Rena D’Souza先生 (NIH/NIDCR, USA)、Peter Mossey先生(University of Dundee, UK)、教育講演には、Daniela Gamba Garib
Carreira先生(University of São Paulo,
Brazil)をお招きして、同時通訳付きでご講演をいただく予定です。これら3名の国際的に大変著名な招待講演者からは、口唇裂・口蓋裂を含めた顎顔面先天異常の臨床、研究の潮流について最新の話題をご提供いただけるものと期待しています。加えて、シンポジウム、口演・ポスター発表、口唇裂・口蓋裂認定師申請単位認定セミナー等の企画をさせていただく予定です。新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、オンデマンド配信を含めたハイブリッド形式での開催を計画していますが、同時に、ポストコロナ時代への移行を見据えて、感染対策には十分配慮しながら、なるべく多くの方々に会場に足をお運びいただき自由闊達な意見交換を行なっていただけるよう、最善の準備をして参りたいと考えております。
第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会に是非多数のご参加を賜りますよう、心よりお待ち申し上げております。